私達は、何一つ持たないでこの世に来た。また何一つ持たないでこの世を去っていく

▶︎ 命の水の泉から

引っ越す度にいらない物があるのにその都度驚き、処分しようと思いつつ、なかなか捨てられないでいます。

リタイヤする前の仕事が日系会社の駐在員のお世話であった事から、帰国する際にその方々が置いて行った物や、頂いた物が溜まっていってしまったのです。一つひとつ見るたびに「これは〇〇さんからだ」とその方達の事に思いを馳せます。

また亡くなった方達が形見にくださった物もあります。この間ちょっと寒かったので、二年前に見事に天国に凱旋された姉妹からいただいた洋風羽織を着てみました。

暖かく、しばし、彼女の事を思いました。猫好きの私のために猫の型をカットしてキルティングにした敷物やご自分で焼いたやきものをくださった友人は若くして、自閉症のお子さんを残して亡くなりました。また我が家のお茶碗類の高級な物の多くがいただき物です。

新型コロナウイルスのために自宅待機が始まってこれは良いチャンスとばかり、いらない物整理を始めてみましたが、なかなかはかどりません。

その最中にあらたに屋根裏部屋に私の仕事部屋ができたので、物をふやしたくないと思いつつ、仕事机がほしくなり、Craig List(ウエブの広告サイト)でちょうどいいサイズの机を見つけて買いに行きました。

机を売っていた家に行ってわかったのは、いわゆるEstate Sale で家の中が全部売り物でした。売っていた人はそれを専門にしている白人のおばさんでした。

「机だけではなくいろいろありますよ、見てください」と言われて見たところ、家中の物、ゴミ箱さえ売っていました。そしてわかったのは家も売りに出していましたが、持ち主が亡くなり、その遺族から委託されて、彼女が商売していたのです。

日本にいる義姉と話していて、彼女もセンチメンタルな思い出があるが故に、物が捨てられないたちだとわかりました。彼女曰く、もう開き直って自分が死んだら、どうにでもしてくれ、という方向に考えを変えたというのです。後の人が困るだろう、などと考えなくてもいいのかもしれません。

その人達はセンチメンタルな理由がないわけですから、さっさと捨てる事ができるでしょう。それに私達が素敵だと集めたEnglish チャイナなど、今の若い人は趣味が違って、もらってもくれません。

机を売っていた業者のおばさんは見たところ、私より年上のようでしたが、我が家の近辺が自分の受け持っている地域だというので、私達が死んだら残した物の処分をお願いしますと頼んできました。

そうなったら、整理しなくてもよくなりました。物がふえないように気をつけながら、この余った時間を他の事に使えます。

私達は、何一つ持たないでこの世に来た。また何一つ持たないでこの世を去っていく。1テモテ6:7

このみ言葉のように何も天国には持っていけないのですから。

竹下弘美


天に宝を | Treasures in Heaven – NCM2 CHOIR


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